2023.03.07

V2Hを導入するなら、太陽光発電もあわせて……がオススメな理由

軽の電気自動車が登場するなど、いよいよ電気自動車の普及が加速しそうな様相です。電気自動車には充電設備が必須ですが、なかでもV2Hが注目を集めています。

V2Hは太陽光発電システムとの併用でさらなるメリットが生まれます。
「V2Hと太陽光発電を組み合わせたほうがいいの?」
「太陽光発電はないのですが、V2Hの導入を検討中で……」
など、V2Hと太陽光発電についてのご相談が増えてきています。

当社では、電気料金の値上げが家計を圧迫している昨今、V2Hのポテンシャル、そしてメリットを最大限に得るためには太陽光発電との併用をおすすめしています。

そこで今回は、V2Hと太陽光発電システムの組み合わせで生まれるメリットやお得に設置できる方法をくわしく解説していきます。


いきなり結論。V2Hは太陽光発電との組み合わせで真価を発揮します

すでに太陽光発電システムを導入し、発電した電力を売電して電気料金を節約しているご家庭は多いことでしょう。
ところが「固定価格買取期間」の終了(いわゆる卒FIT)とともに、売電して得られる電力単価が安くなってしまうため、売電するメリットがあまり感じられなくなります。

それならば、と最近では家庭用の蓄電池や電気自動車への充電などで「自家消費」する方が増えています。
太陽光発電システムから電気自動車への充電にはV2Hという設備がおすすめです。

太陽光発電システムとV2Hがあれば昼間でも電気料金を気にせずに電気自動車へ充電できるうえ、電気料金の節約できます。
ただしV2Hと太陽光発電システムを連携させたい場合は、「系統連携タイプ」のV2Hを選びましょう。

V2Hは蓄電池とは違うもの?

よく「V2Hはつまり蓄電池と同じものですか?」という質問をいただきますが、V2Hと家庭用蓄電池は機能的に異なるもの。
改めてその違いを説明します。

-蓄電池とは

家庭用蓄電池は、通常の電力・電源や太陽光発電システムなどを通じて電気を貯めておき、緊急時や必要時に貯めておいた電気を供給することができるバッテリーです。
停電時でも10時間以上、電気を供給できる大容量の蓄電池もあるので、最近は災害時の停電に備えとして注目を集めています。

-V2Hとは

V2Hとは「Vehicle to Home(車から家へ)」の略で、文字どおり電気自動車に充電した電気を住宅で使うことができるようにする機器のこと
つまり、電気自動車と住宅をV2Hでつなぐことによって、電気自動車に搭載された電池を家庭用蓄電池のように活用できるようになります。

-太陽光発電との併用には系統連携タイプのV2Hを選んで

家庭で使用できる電力は、
・電力会社から供給される電力
・電気自動車や家庭用蓄電池に蓄えられた電力
・太陽光発電で作られる電力
の3種類です。

V2H機器には、これら3つの電力を同時に使える「系統連系」タイプの製品と、1つの電力しか使えない「非系統連系」タイプの製品があります

系統連系タイプならば停電時にも太陽光発電を利用して電気自動車に充電することができますが、非系統連系タイプのV2Hはそれができないということに注意が必要です。 V2Hと太陽光発電システムを連携させ、電気自動車を蓄電池として活用できればエネルギーも経済的にも大幅な節約につながります。

V2H×太陽光発電で生まれるメリットとは

太陽光発電の固定価格買取期間が終わっても売電は続けられますが、買取単価が安くなるため、太陽光発電のメリットが軽減します。
そこで、V2Hと太陽光発電システムを連携させ、電気自動車を蓄電池として活用できればエネルギーも経済的にも大幅な節約につながり、お得です。

-停電時に電力が使える

昨今、世界規模で自然災害の規模が大きくなっていますが、日本も例外ではありません。
災害時に問題となるのが「停電」。電力が使えないことには何もかもが不便になるどころか、安全をも脅かされるため、停電時に備えて家庭用蓄電池を購入するご家庭が増えています。
ところが、家庭用蓄電池ではもって1日程度の電力しか貯めておけません。
一方、電気自動車を「V2Hと太陽光発電システム」と併用している場合、例えば日産・リーフをフル充電しておけば約2~4日分の電力を確保することができます

-太陽光発電の余剰電力を電気自動車へ充電できてお得

太陽光発電による電力の固定価格買取期間の終了後(いわゆる卒FIT)、安い単価で売電するよりも電気自動車に充電などで「自家消費」すれば、電気料金を節約することができます

- 電気自動車を蓄電池代わりにできる

平均的な家庭用蓄電池の蓄電できる容量4~12kWhと比べ、日産・リーフに搭載されたバッテリー容量は40kWhと大容量です。
このように電気自動車を蓄電池として使用する場合、家庭用蓄電池と比べて容量が大きいので、停電時には長時間にわたり電気を使うことできるので安心です。

-費用対効果が高い

電気自動車はV2H、太陽光発電システムと組み合わせれば、日常生活においては移動手段として、非常時には蓄電池としてフル活用することができます。
したがって、据え置きの家庭用蓄電池と比べ、費用対効果は高いと言えるでしょう。

V2Hと太陽光発電、お得に導入する方法

国や地方自治体では省エネで環境にも健康にも優しい脱炭素社会の実現のために、電気自動車やV2H、太陽光発電システムの購入を後押しする「補助金制度」を設けています。

-国や地方自治体から補助金が受けられる

国や地方自治体では、V2Hや太陽光発電システムなどクリーンエネルギーを活用するシステムの導入を後押しするために「補助金」を助成しています。
国と地方自治体の補助金は併用できる場合があります。
それぞれ補助金制度を利用できる条件や補助額などが異なるため、V2Hの導入を検討中の方は申請前に申請窓口や機器の販売・設置する専門業者へぜひ問い合わせてみましょう。

  <V2H導入の際に受けられる補助金>
・(一社)次世代自動車振興センター「令和4年度CEV補助金(V2H充放電設備)」
・(一社)環境共創イニシアチブ「DER等導入事業」(C事業)  
・地方自治体


まとめ

ここまで、V2Hと太陽光発電システムを併用することによって得られるメリットについて解説してきました。
電気自動車とV2Hだけでも、災害時には電気自動車を蓄電池として活用することができますが、より効果的な蓄電(充電)、電気料金の節約を目指すのであれば、太陽光発電システムとの連携をおすすめします。
太陽光発電システムとV2Hとの連携で、お得に充電できるうえ、電力の自家消費が可能になります。

私たちアイコミュニケーションズは、お客様の要望に沿った機種選び、設置後も適切なサポートを行っています。
千葉・茨城・東京・神奈川・埼玉でV2H・蓄電池・太陽光発電システムの導入に興味・関心があるという方は、ぜひ一度アイコミュニケーションズまでご相談ください。