2023.03.17

エコキュートで入浴剤が使えないって本当ですか!?

エコキュートの導入を検討中の方の中には、「エコキュートで入浴剤は使えない」という話を耳にしたことはありませんか?

エコキュートは、家計にも環境にもやさしい製品として注目されていますが、「うっかり入浴剤を使ってエコキュートが壊れてしまったら……」と心配で、導入をためらっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、気になるエコキュートに「入浴剤はNG?」問題についてまとめてみました。


エコキュートで入浴剤は使えます。ところが……

「エコキュートで入浴剤はNGなのか?」という疑問に対しての答えはNO。
実はエコキュートで入浴剤は使えます
ただし、エコキュートのメーカー、あるいは機種ごとに「推奨」している入浴剤があり、それ以外を使うと故障のリスクがあるので注意が必要です。 すでにエコキュートを設置している方やこれから導入を検討している方も、安心してバスタイムを楽しむためには対応する入浴剤について確認しておきましょう。

入浴剤が使えるかどうかは「給湯タイプ」で異なります

入浴剤が使えるか・使えないかの分かれ目は、エコキュートの「給湯タイプ」によって異なります。

-セミオートタイプ、給湯専用タイプなら入浴剤の使用OK

エコキュートには、お湯を循環させる機能がなく、排出する機能だけを備えた「セミオートタイプ」と「給湯専用タイプ」があります。 このタイプのエコキュートならば、使える入浴剤も多いので、好みの入浴剤でお風呂を楽しむことができます。

フルオートタイプでは入浴剤の使用は慎重に!

「フルオートタイプ」のエコキュートは、浴槽内のお湯を循環させながら熱交換器に通して温め直す構造です。そのため、使用できる入浴剤に制限があったり、使用を禁止している機種もあります
メーカーが推奨する入浴剤以外のものを使用した場合、フィルターの目詰まりのほか、配管の錆や腐食、センサー類の異常などが起こる可能性があります。
フルオートタイプのエコキュートで使用しないほうがよい入浴剤は、主に4種類。入浴剤を使用する際には、エコキュートの種類とメーカーが推奨する入浴剤であるかどうかを確かめましょう

<使用しないほうがよい入浴剤>

 心配されるトラブル・症状
白濁(にごり)・
とろみ成分
循環口のフィルター目詰まり。 配管内に成分が詰まり、お湯が出にくくなったり、故障の原因になる。
発泡成分配管内部のセンサーが反応し、正常に作動できない。 故障の原因になる。
硫黄・酸・アルカリ・塩分などの成分配管の錆や腐食を招いて、寿命を縮める。にごった水が出る。
※特に硫黄は少量でも銅を腐食させてしまう可能性が高いため、注意が必要
固形物・パウダー入り循環口のフィルター目詰まり。お湯が出にくくなる。
※おもちゃや花びらなどが出てくるタイプも注意が必要

使用できる入浴剤をメーカー別に紹介

エコキュートを製造・販売する各メーカーのウェブサイトには、使用できる入浴剤の情報が掲載されています。

ただし、製品や製造年代によって使用できる入浴剤が異なる場合があるため、安心して入浴を楽しむために、メーカーの指示に従って正しい入浴剤を選びましょう。 では、メーカーごとに使用できる入浴剤を紹介していきます。

ざっくりとした比較表は下記となっていますのでご参照ください。

花王バスクリンアース製薬
コロナ製
エコキュート
ダイキン製
エコキュート
パナソニック製
エコキュート
日立製
エコキュート
三菱電機製
エコキュート
〇は基本的に使える。△は使えないものがある。という表記になっています。
詳細は下記で説明をします!

-コロナ

コロナ製エコキュートで推奨されている入浴剤は、以下の通り。

花王バブ(にごりタイプは使用不可)
バスクリンバスクリン(にごりタイプは使用不可)
アース製薬バスロマン(にごりタイプは使用不可)

コロナのサイトでは、上記以外の入浴剤で「炭酸ガスで発泡させるタイプ」や「硫黄・酸・アルカリ・塩分を含んだタイプ」のものは使用しないよう注意を促しています。

-ダイキン

ダイキン製エコキュートで推奨されている入浴剤は、以下の通り。

花王バブ(にごりタイプ・パウダー配合タイプは使用不可)
バスクリンバスクリン・きき湯・ソフレ・日本の名湯・にごり湯
アース製薬温泡・バスロマン(にごりタイプは使用不可)

ダイキンのサイトでは、上記以外の入浴剤で「固形物を含む生薬を含むタイプ」「とろみ成分を含むタイプ」「酸・アルカリ・硫黄・塩などを含むタイプ、または温泉水」は、風呂ポンプの不具合や配管の腐食原因となるため使用しないように注意を促しています。

-パナソニック

パナソニック製エコキュートで推奨されている入浴剤は、以下の通り。

花王バブ(にごりタイプ・パウダー配合タイプは使用不可)
バスクリンバスクリン・きき湯(にごりタイプは使用不可)
アース製薬バスロマン(にごりタイプは使用不可)

パナソニックのサイトでは、上記以外の入浴剤で「発砲タイプ」「バスバブル」「生薬(葉・茎など固形のもの)」「ミルク成分配合やとろみタイプ」「硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだタイプ」「石鹸(浴槽内での使用)」は機器故障の原因となるとして使用しないように注意を促しています。

-日立

日立製エコキュートで推奨されている入浴剤は、以下の通り。

花王バブ各シリーズ(ただしミルキーアロマは使用不可)
バスクリンバスクリン、きき湯
アース製薬バスロマン

日立のサイトでは、上記に挙げた入浴剤でもお湯に入れた時に「乳白色系ににごるタイプ」は使用不可としています。
また、上記以外の入浴剤で「発泡するタイプ」「シリカパウダー・硫黄・酸・アルカリ・塩分を含むタイプ」および「とろみ系、にごりタイプ」「生薬(葉・茎など固形のもの)」などは、故障の原因となるとして使用しないように注意を促しています。

ステンレス・クリーン自動洗浄システムを搭載する機種の場合は、自動配管洗浄を必ず「入」にすれば入浴剤が使用できます。
また、ステンレス・クリーン自動洗浄システムを搭載していない機種は「発泡しない中性の透明タイプ」の入浴剤のみ使用することができます。 上記に挙げた推奨品のなかでは、バスクリンおよびバスロマンの透明タイプが使用できるとされています。

-三菱電機

三菱電機製エコキュートで推奨されている入浴剤は、以下の通り。

花王バブ(にごりタイプ、シリカパウダー含有タイプは使用不可)
※2010年以降に発売された機種のエコキュートなら使用できる
バスクリンバスクリン(にごりタイプは使用不可)
※2018年以降に発売された機種のエコキュートなら使用できる。ただしSRT-C20Dは除く
アース製薬バスロマン(にごりタイプは使用不可)
※2018年以降に発売された機種のエコキュートなら使用できる。ただしSRT-C20Dは除く

三菱電機のサイトでは、上記以外の入浴剤で「炭酸ガスを含むもの(発泡タイプ)」「炭酸カルシウムを含むもの(にごり湯タイプ)」「硫黄・塩化ナトリウム・シリカ成分(無水ケイ素)を含むタイプ」「固形成分が含まれるタイプ(薬草やゆずなど)」のほか、「成分が不明な入浴剤」は使用しないよう注意を促しています。

入浴剤を使うときに注意してほしい4つのポイント

各メーカーで推奨されている入浴剤を使用する場合でも、使用方法には注意が必要です。誤った使い方をすると、故障や不具合が生じ、エコキュート本体の寿命が短くなる可能性があります。 そこで使用時に注意してほしい4つのポイントについて解説していきます。

-複数の入浴剤を混ぜて使うのは絶対NG

入浴剤を使用する際には、推奨されているものであってもいろいろな種類を混ぜることはお勧めできません。複数の入浴剤を混ぜると成分が過剰になってしまい、エコキュートに思わぬ悪影響を及ぼす可能性も……。 そのためエコキュートの使用方法として、入浴剤を混ぜて使用しないようにと注意喚起しているメーカーがほとんどです。

-自動配管洗浄は必ず「入」にする

エコキュートで入浴剤を使うときは、取扱説明書にも書いてある通り必ず自動配管洗浄を「入」にしてください。推奨されている入浴剤ならばすぐに不具合が発生することはないものの、お湯に溶けているさまざまな成分を洗い流すには自動配管洗浄を「入」にしておくことを忘れずに。 自動配管洗浄はお湯の清潔を保つ便利な機能です。入浴剤を使わないときでも、「入」にしておくと良いでしょう。

-こまめに配管洗浄を行うこと

エコキュートは自動配管洗浄を「入」にするだけでなく、配管の「定期洗浄」もおすすめします。
一般的に、エコキュートのメンテナンスは3ヶ月から半年に一度くらいを目途に行うことが推奨されています。

しかし、入浴剤をよく使う場合は、1ヶ月に1回のペースで配管を洗浄するとよいでしょう。 そうすることで、お湯をキレイに保つだけでなく、エコキュート自体も長持ちするかもしれませんよ。

-冬場以外はエコキュートからお湯を抜く

エコキュートで入浴剤を使用するとお湯に溶けた成分が配管やフィルターに詰まり、トラブルが起こる可能性があります。

そのため、入浴後には「お湯を抜く」ことが推奨されていますが、冬場は配管凍結のリスクがあるため、凍結防止のためにお湯を残しておくことが必要な場合があります。 冬場に配管の凍結が心配される地域にお住まいの場合は、お湯を抜くタイミングを慎重に見極めましょう。

入浴剤を使ったらメンテナンスは欠かさずに!

エコキュートで入浴剤を使う際には、自動配管洗浄を「入」にすることや定期的な配管洗浄が欠かせません。 その他にも日頃から欠かさず行っておきたいメンテナンス法を紹介していきましょう。

-入浴後は入浴剤の成分や汚れを洗い流す

入浴後は、入浴剤の成分や汚れをしっかり洗い流しましょう。
入浴剤の成分をそのままにしておくと、浴槽が変色したり汚れが残ってしまうことがあります。シャワーでしっかりと洗い流すことが大切です。 入浴剤が付着しやすい場合や、汚れがひどい場合は、スポンジを使って落とすとよいでしょう。

-浴槽フィルターを洗浄する

エコキュート本体や配管の故障を防ぐためには、フィルターの目詰まりを防ぐことが大切です。フィルターの目詰まりはエコキュートの省エネ効果を下げてしまう原因にも……。

そこで、入浴剤を使った後は、浴槽の循環口に取り付けられているフィルターを軽く洗浄しましょう。 これを習慣化すれば、汚れがたまりにくく、シャワーで洗い流すだけで簡単にすみますよ。

-配管の洗浄をする

エコキュートに配管洗浄機能が付いているならば、常に「入」状態にしておくことが大切です。
これにより、入浴剤の成分が配管内に残りにくくなります。 また、定期的なメンテナンスとして配管洗浄も行うと効果的です。

-貯湯タンクの洗浄

浴槽内のお湯がエコキュートの貯湯タンク内のお湯と混ざることはありません。しかし貯湯タンク内にも不純物がたまることがあります。不純物が溜まると、お湯が汚れやすくなり、清潔な状態を保つのが難しくなります。

そのため、定期的に貯湯タンクを洗浄することが大切です。 一部のメーカーでは、水抜きを推奨しているところもありますので、メーカー指示に従って水抜きと洗浄を行いましょう。

もし間違ってダメな入浴剤を使ってしまった場合は……

もしもメーカーが推奨していない入浴剤を使ってしまったら、まずフィルターが詰まっていないか確認しましょう。フィルターが詰まっているだけであれば、普段よりも念入りに掃除することで解決できます。配管の中も、推奨されていない入浴剤を使ったとしてもすぐに詰まることは少ないです。自動配管洗浄機能や配管用洗剤を使って掃除することで、故障やトラブルを防げます。

ただ、配管が腐食することがあるので気をつけてください。配管に使われている金属や入浴剤の種類によって、腐食が進む速度に違いがあります。洗い流しても問題ない場合もあれば、腐食が進んでから気づくこともあります。

配管が腐食してしまった場合は、専門業者に修理を依頼するしかありません。 ただし、メーカーが推奨していない入浴剤を使用して故障した場合、保証が適用されない可能性があるので、注意してください。


まとめ

この記事では、エコキュートにおいて入浴剤の使用が可能かどうか、注意点などを詳しく紹介しました。
セミオートタイプや給湯専用タイプのエコキュートでは、入浴剤の使用に問題はありません。フルオートタイプでも制限があるものの、入浴剤を使うことができます。エコキュートのメーカーのサイトでは推奨する入浴剤を紹介しているので、ぜひ目を通しておきましょう。

紹介されている入浴剤は、ドラッグストアやネット通販などで手軽に入手できる入浴剤が並んでいます。入浴剤は、バスタイムをより楽しい時間にするだけでなく、身体を芯から温めることもできるアイテムです。安心して入浴剤を使うために、エコキュートとの“相性”をきちんと確認しながら選ぶことを心がけましょう。

ご家庭でエコキュートの交換や買い替えを検討している場合には、私たちアイコミュニケーションズにご相談ください。