2023.02.09

その「症状」、エコキュートを交換する時期かもしれません

「エコキュート」は昼間に比べて安くなる夜間の電力を利用してお湯を作るシステム。
昨今の電気料金の値上げやエネルギー事情から省エネ意識が高まりとともに、エコキュートの導入を考えている方が増えているようです。
しかし、必ずしも安い買い物ではないエコキュート。使い始めてからどのくらいで寿命(交換が必要)になるのか気になりますよね。
そこで今回は、導入前に知っておきたいエコキュートの寿命を解説していきます。


エコキュートとはどんな機械?

エコキュートは、空気の熱を使って効率よくお湯を作る「ヒートポンプ技術」を用いた高効率な給湯器。空気の熱を利用するのでエネルギー消費量を抑えられ、地球環境に優しいシステムです。
また、エコキュートは基本的に夜間にお湯を沸かします。 つまり、昼間に比べ、電気代が安く設定された夜間の電気料金プランを利用するので、電気代も安く抑えることができて家計にも優しいことも特徴です。

エコキュートの「寿命(耐用年数)」はどれくらい?

一般的には、エコキュートの寿命は「10年」と言われています。 しかし、10年というのはあくまでも目安です。使用状況によって10年を待たずに交換しなければならないケースもありますし、10年を超えて使用できるケースもあります。

-厳密にはパーツごとに「寿命」が異なります

エコキュートの寿命は10年と言われていますが、厳密にはパーツごとに寿命が異なります
エコキュートの心臓部である「ヒートポンプユニット」は約5~15年
空気の熱を集める大変重要なパーツなので、ここが壊れたと判断された場合は交換がおすすめです。

お湯を貯め、保温しておく「貯湯タンク」は約10~15年
その他のパーツ、配管とつながっている部分なので、このタンクが壊れるとお湯が出せなくなります。

エコキュートを操作する「リモコン」は約5~15年
使い方にもよりますが、ボタンが故障するケースが多いパーツです。

<パーツごとの寿命>
・ヒートポンプユニット   約5~15年
・貯湯タンク                     約10~15年
・リモコン                      約5~15年

エコキュートのその「症状」、交換のサインです

エコキュートは、ある日を境にピタッと動作しなくなるわけではありません。たいていは正常に動作しなくなる少し前から、さまざまな不具合が出始めることが多いのです。
もしご家庭のエコキュートが設置から10年以上経ち、これから紹介する「不具合」が出始めているならば、そろそろエコキュートの寿命が近づいているのかもしれません。

<エコキュート交換のサイン>
・お湯がぬるい、または温度が安定しない
・お湯の出が悪い、またはお湯が止まらない
・運転中以外に水漏れが発生する
・エラーコードが頻繁に表示される
・エコキュートの漏電遮断器が作動する
・異常な音・振動、焦げ臭いにおいがする

-お湯がぬるい、または温度が安定しない

エコキュートにつながるすべての蛇口から出るお湯の温度がぬるいなど、温度が安定しないことが続く場合は、エコキュート本体の不具合が疑われます。
本体の劣化が進み、お湯を沸かす効率が落ちていたり各センサーの働きも悪くなっていることが考えられます。

-お湯の出が悪い、またはお湯が止まらない

蛇口のお湯の出が悪い・止まらないのが「キッチンだけ」「お風呂場だけ」の場合は蛇口そのものの不具合が考えられます。
ところが、エコキュートにつながるすべての蛇口のお湯の出が悪い、または蛇口を閉めているのにお湯が止まらない場合には本体の寿命が近い可能性があります。

-運転中以外に水漏れが発生する

ご家庭のエコキュートの貯湯タンクやヒートポンプユニットの周りが水でびしょびしょに濡れていることはありませんか?
このような場合、配管トラブルも疑われますが、エコキュート内部にもトラブルが発生していることも考えられます。

-エラーコードが頻繁に表示される

エコキュートに何らかの不具合が生じると、それを知らせるエラーコードがリモコンに表示されます。不具合の発生を示すエラーコードが頻繁に表示されるのであれば、そろそろ本体の寿命が近づいているサインと考えられます。

-エコキュートの漏電遮断器が作動する

漏電遮断器は、漏電したときに自動でエコキュートの電気を切る安全装置です。漏電による火災や事故を防ぐ大切なパーツなので、年に数回は動作確認を行うことが推奨されています。
頻繁にブレーカーが落ちたり、漏電遮断器のケーブルや絶縁体に損傷や劣化が確認できる場合は、安全性を考慮して速やかな対処が必要です。

-異常な音・振動、焦げ臭いにおいがする

エコキュートからこれまでなかった異常音や振動がしたり、焦げ臭いにおいがする場合は、すぐに電源ブレーカーを切り、給湯器専用の止水栓を閉じて使用を中止してください。
そして設置業者などに点検・修理を依頼しましょう。部品の交換でおさまるか、エコキュート本体の交換になるのかは点検結果によります。

エコキュート交換のタイミングで太陽光発電システムの導入もおすすめです

昼間に比べ、電気代が安く設定されている夜間の電力を利用してお湯を沸かすエコキュート。
当社では、導入・買い替えのタイミングでさらに電気代がお得になる太陽光発電システムの導入をあわせておすすめしています。

電気代から家計を見直したい、環境にもお財布にも優しい暮らしを目指したい……などエコキュートと太陽光発電システムの導入をきっかけに考えてみませんか?

交換後は定期点検を心がけて

ここまで紹介してきた「寿命・交換のサイン」を見逃さず、エコキュートを安全に使用するために定期点検をおすすめしています。
きちんとすみずみまで点検することで、不具合が見つかればその都度対処することができるので部品交換だけで済む場合もあります。
トラブルを未然に防ぐこともできますので、ぜひ定期点検をうけましょう。


まとめ

一般的に、エコキュートの寿命は10年と言われていますが、パーツごとにその寿命は異なりますので、目安となる時期近くになったら修理よりも、本体の交換をおすすめしています。エコキュートがそろそろ寿命を迎えることには、さまざまなトラブルが発生しやすくなります。

エコキュートを安全に快適に使用するためには、定期点検が大切です。また、よりお得にエコキュートを活用したい場合には、太陽光発電システムの導入も検討してみるのはいかがでしょうか。

エコキュートの導入・交換、太陽光発電システムの設置について、「アイコミュニケーションズ」まで何でもご相談ください。