2023.01.17

電気料金「明細書」を攻略すれば電気料金を節約できる

昨年から続く「値上げラッシュ」は2023年も留まる様子が見られず、電気料金もその例外ではありません。
冬は電気使用量が増加するシーズンです。電気料金の「明細書(検針票)」が届いて驚がくされた方が多いのではないでしょうか。

電気料金を節約するためには電気料金の「内訳」を把握することが重要なポイントなんです。
そこで今回は、電気料金の明細書の見方とその内訳について解説。
月々の電気料金を賢く節約する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!


電気料金節約は、まず料金の「内訳」の確認・把握から

電気料金節約への第一歩は、電気料金がどのように計算されているのか、その仕組みを理解することからはじまります。
毎月届く明細書(検針票)には電気料金の「内訳」が記載されています。
まずはこの内訳についてきちんと確認、把握するよう注意して見ることが大切です。

-内訳が記載された検針票は紙、WEBで確認できる

電気料金の「内訳」は、旧一般電気事業者(北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力)と契約している場合は毎月届く紙の「明細書(検針票)」で確認できます。

いわゆる「新電力」と呼ばれる電気を販売する小売電気事業者と契約している場合は、多くはWEB上で明細書(検針票)を確認できますので、電力会社のWEBサイトを随時チェックしてみましょう(昨今、旧一般電気事業者も明細書を紙からWEBに切り替えているところが増えています)。

電気料金は「3つの料金」を合計した金額

電気料金は「基本料金」「電力量料金」「再エネ賦課金」の3つの項目を合計した金額が請求されます。
それぞれ異なる基準に基づいて算出されていますが、その内訳はどのように計算されているのでしょうか。
早速、見ていきましょう。

-基本料金

「基本料金」は電気の使用量とは関係なく毎月一定の額が加算される料金で、契約している「アンペア数」ごとに設定されています。
アンペア数が上がると基本料金も高くなるという仕組みなので、電気の使用状況に応じたアンペア数を契約しましょう。
また、電力会社によっては、基本料金ではなく「最低料金」を設定している会社もあります。

-電力量料金(燃料費調整額込み)

電力量料金は、実際に使用した電力量に対して支払う料金のこと。

① 電力量料金単価×1ヶ月の使用電力量
② 燃料費調整単価×1ヶ月の使用電力量

この①と②を合計して算出されます。
電力会社のほとんどが、電力の使用量に応じて電力量単価が上がる「3段階制度」を採用しています。

一方、「燃料費調整単価」は主に火力発電に使用するエネルギー(原油・液化天然ガス・石炭など)価格の変動に応じて加算または減額して算出される単価のこと。
燃料価格が高くなれば電気料金は値上げ、安くなれば電気料金は値下げになるという仕組みです。

-再エネ賦課金

再エネ賦課金とは、正式には「再生可能エネルギー発電促進賦課金」という名称で、国が主導している「固定価格買取制度」の費用を電力利用者が皆で負担する料金システムのことを言います。
この固定価格買取制度は、太陽光や風力といった「再生可能エネルギー」で生み出された電力を電力会社が買い取る制度で、一定期間、電力会社は再エネによる電力を買い取る義務があります。

しかし、買い取り義務は電力会社にとって大きな負担になってしまうことから、国が主導して、電力会社の負担減を目指し「再エネ賦課金制度」を制定。国民全員で電気料金として一部を負担することになりました。
再エネ賦課金は電力使用量に応じて変動しますが、年を追うごとに単価そのものが高くなっています。つまり、電力使用量を節約しても再エネ賦課金によって電気料金が上がる可能性がある、ということ。

ちなみに、太陽光発電で生まれた電力を自家消費すれば、電気料金と再エネ賦課金の負担を抑えることができます

明細書から見えてくる電気料金節約のポイント4つ

電気料金の明細書(検針票)には、電気料金を節約する「ヒント」が隠れています。
ここまで説明してきた電気料金の「内訳」から、日々の電気の使い方を見直す方法を読み取ってみましょう。

-使用する電力量を減らす

明細書から読み取れるのは、電力使用量が増えれば増えるほど単価が上がる「電力量料金」を攻略することが、電気料金節約のためにまず一番に取り組むことだとわかります。

つまり電気料金を節約するには毎日の電気使用量を減らすこと。
たとえば、ついつけっぱなしにしてしまうテレビや照明はこまめに消したり、あまり使用しない家電のコンセントは抜いておくといった些細な心がけでも電気の使用量を減らすことができます。
あるいは、省エネ性能に優れた家電に買い替えるのもひとつの方法です。

-アンペア数を下げる

アンペア数を下げて契約変更し、基本料金の見直しをはかることも効果的な方法です。
ただし、アンペア数を下げると、一度に使用できる電力量が減りブレーカーが頻繁に落ちやすくなります。
現在の電力使用量をもとに、不便のないようによく検討することをおすすめします。

-料金プランや電力会社を見直す

各電力会社では、さまざまな料金プランを用意しています。
一人暮らしである、夜間に電気を使うことが多いなど、ライフスタイルや電気の使用状況に応じ最適な料金プランに変更すれば今よりも電気料金を抑えられる可能性があります。

また現在、旧一般電気事業者(北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力)と契約しているご家庭ならば、「新電力」と呼ばれる新しく電気を販売する小売電気事業に参入してきた企業に切り替えるのもひとつの選択肢として挙げられるでしょう。

また、ガスやスマートフォンなどと組み合わせて契約すると「セット割」が適用されたり、ポイントが付与されるプランを用意している企業もあります。

-太陽光発電システムを導入する

太陽光発電システムで発電した電気は当然「無料」で使うことができます
さらに、余った電力は固定価格買取制度(FIT)を利用して電力会社に買い取ってもらう(売電)こともできます。

ただし、夜間や天候が悪いときの場合は発電できないため電力会社から電力を購入する必要があります。
その際は、発電した電気を貯める蓄電池を併用するなどして電気の購入量を減らせば、電気料金を安くすることが可能です。

また、太陽光発電システムで発電した電気を自家消費した場合は、購入電力量が減るため「再エネ賦課金」の負担が軽減されます。


まとめ

電気料金の内訳が記載されている「明細書(検針票)」を読み解くことによって、電気料金の節約につながることがおわかりいただけたと思います。
具体的に電気料金を節約する方法として、電力使用量を減らす・アンペア数を下げる・料金プランや電力会社を見直す・太陽光発電システムの導入が挙げられます。

今回の記事をきっかけに太陽光発電システムの設置を検討したい方は、ぜひ【アイコミュニケーションズ】までご相談ください。
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