2023.02.14

節電、災害対策などなど 我が家にぴったりなV2Hを選ぶには?

軽自動車タイプの電気自動車も登場し、いよいよ電気自動車が身近なものになってきました。
そこで、おすすめしたいのが接続すれば電気自動車が電気を貯める「蓄電池」になる「V2H」という機器です。
「V2Hを設置すればお得だって聞いたけど?」
「すでに設置している太陽光発電とつなげられるかな?」
など、すでに電気自動車を購入しているものの、V2Hの設置が後回しになっている方へ向けて、今回はV2H機器を選ぶポイントをご紹介します!


「7つのポイント」で我が家に最適なV2Hを選ぶ

節電対策用や災害時の電力確保用になど、各ご家庭によってV2Hに求める機能や役割はさまざまです。
また、V2H機器はメーカーや製品ごとにそのスペックや特色が大きく異なります
つまり価格の違いだけではご家庭に最適なV2Hは選べないといってよいでしょう。
そこで製品を比べる際にチェックすべき「7つのポイント」を紹介します。

<我が家にぴったりなV2Hを選ぶ7つのポイント>
・V2Hのタイプ(非系統連系と系統連系)に注意
・既設の太陽光発電システムと連携可能か
・大きさや設置場所の確認
・購入・設置工事の予算は?
・停電時の電力供給方法(特定負荷型と全負荷型)は?
・保証期間の確認
・V2Hの操作方法は?(パネル、リモート操作)

-V2Hのタイプ(非系統連系と系統連系)に注意

家庭で使用できる電力は、
・電力会社から供給される電力
・電気自動車や家庭用蓄電池に蓄えられた電力
・太陽光発電で作られる電力
の3種類です。

V2H機器には、これら3つの電力を同時に使える「系統連系」タイプの製品と、1つの電力しか使えない「非系統連系」タイプの製品があります。系統連系タイプならば停電時にも太陽光発電を利用して電気自動車に充電することができますが、非系統連系タイプのV2Hはそれができないということに注意が必要です。

-既設の太陽光発電システムと連携可能か

V2Hと太陽光発電システムを連携させ、電気自動車を蓄電池として活用できればエネルギーも経済的にも大幅な節約につながります。
すでに太陽光発電システムの導入を済ませている場合、またはV2Hと同時に太陽光発電システムの設置を検討している場合には、お目当てのV2Hが発電システムとの連携が可能な製品かどうかを必ず確認しましょう。

先に説明したように、非系統連系タイプのV2Hは3つの電力のうち1つしか使用できないこと、停電時に太陽光発電システムからの充電ができないといった制約があるためです。

-大きさや設置場所の確認

V2Hの設置場所として駐車スペースを選択する方がほとんどです。ところが、V2Hの設置に場所を取られて自動車が停められなくなる、充電ケーブルが自動車の給電口に届かないといった想定外のトラブルも……。
このような事態を避けるために、あらかじめ駐車スペースと自動車のサイズ、V2Hのサイズなどを計測しておきましょう

-購入・設置工事の予算は?

現在販売されているV2Hの本体価格は、約40万円~300万円程度と幅があります。また、本体価格とは別途に工事費も必要になりますが、その費用はご自宅の構造や電気の配線状況などによって変動します。

このように、V2Hの導入には高額な費用が必要になってしまうのですが、国のほか、地方自治体によってはV2Hや太陽光発電システム購入・設置時に対する補助金助成の制度があります。それらの制度を上手に活用すれば導入費用をかなり抑えられるので、購入前に自治体や販売店に相談してみましょう。

-停電時の電力供給方法(特定負荷型と全負荷型)は?

停電した際に電気自動車に蓄えておいた電力をどのように使用したいのかをあらかじめ考慮してV2Hを選ぶことが重要です。
というのも、V2Hには停電時に電気自動車から自宅への電力を供給する方法として「特定負荷型」と「全負荷型」があるためです。

それぞれの特徴を表にまとめたので、V2H選びの参考にしてみてください。

負荷タイプ
特徴
注意する点
特定負荷型
電力が供給される回路が限定される。
例えば、リビングの照明は使えるが、回路が別のキッチンでは冷蔵庫が使えないといったことが起きる。
ただし、回路の途中にコンセントが含まれる場合、延長コードを利用すれば電気ポットや電気ストーブなどの家電製品への給電が可能。
停電時に使用したい回路(電気の送り先)をあらかじめ決めたうえで工事する必要がある。
また、200V製品(200Vエアコン、IHクッキングヒーター、エコキュートなど)は停電時には使用することができないので注意が必要。
全負荷型
家にある電気製品がすべて、いつも通りに使うことができる。
ただし、プラグが差しっぱなしの家電があると待機電力として無駄に消費されてしまうので注意。
せっかく充電した電力を無駄に消費しないためにも、使わない家電のプラグは抜いておく必要がある。

-保証期間の確認

万が一、故障や不具合で修理や点検が必要になった場合の「保証期間」もV2H選びにおいて重要なポイントになります。特に電気自動車を日常的に使用するご家庭では、すぐに対応してくれる、あるいは無償で対応してくれるといった保証が充実しているメーカーの製品を選んでおくと安心でしょう。
また、V2Hは定期メンテナンスも必要になる機器なので、緊急時のことを考えて修理やメンテナンスに対して迅速に対応してくれる代理店での購入をおすすめします。

-V2Hの操作方法は?(パネル、リモート操作)

V2Hには、家の中に設置した操作パネルでコントロールする機種、アプリなどで簡単にリモート操作できる機種、または屋外に設置した本体で操作するタイプなどがあります。
停電時の暗い中、あるいは台風や地震などの災害時にV2Hを操作するために屋外へ出ることは大変危険を伴います。そのあたりも考慮しつつ、安全に操作できる機種をあらかじめ選んでおくことも大切です。


まとめ

今回は、理想に叶うV2Hの選び方を7つのポイントに絞って解説してきました。
V2Hは電気自動車との組み合わせだけでなく、太陽光発電システムや蓄電池と併用すると環境にも、お財布にも優しい生活が実現可能になります。

私たちアイコミュニケーションズは、お客様の要望に沿った機種選び、設置後も適切なサポートを行っています。
千葉・茨城・東京・神奈川・埼玉でV2H・蓄電池・太陽光発電システムの導入に興味・関心があるという方は、ぜひ一度アイコミュニケーションズまでご相談ください。